アラスジクエスト完全版

ウェブブラウザ上でも、Flashを使っていろいろなゲームを遊ぶことができます。

アラスジクエスト完全版」も、そんなウェブゲームのひとつ。昔ながらのロールプレイングゲームといったテイストですが、中身はちょっと変わっていて、ミニゲームの集合体となっています。タイトルのとおり、それぞれのミニゲームはひとつの物語の「あらすじ」となっており、象徴的な場面だけが抜き出されたものになっています。好きなところから遊び始められるので、いきなりクライマックスを味わうこともできます。もっとも、全部通して遊んでみても、全体的なストーリーがいまいち分からなかったりするのですが(笑)。

各ミニゲームは、ドラクエに代表される和製RPGを皮肉ったものになっており、ニヤリとさせられます。これは、実際に遊んでみるのが一番だと思います。所要時間は数分程度なので、気軽に挑戦できます。中にはちょっと手強いのもありますが、うまくクリアできたときは「あ~、なるほど~!」と思うに違いありません。

XREAでPhpMyAdminにログインできない

とてもとても頻繁に起こっている問題のようです。

最近、XREA内でサーバを移転したのですが、その際に、データベースの引っ越しを行いました。前のサーバでデータベースをエクスポートし、新しいサーバでインポートします。

そして、以前にも書きましたが、WordPressはサイトのURLが変わると、データベース内の情報を書き替えなければうまく動作してくれません。そのため、何らかの方法でデータベースにアクセスしなければならないのですが、よく使われるのがPhpMyAdminです。とくにXREAは自動インストール機能を用意しているので、これを使おうとするのが普通でしょう。

しかし、XREAが提供しているPhpMyAdmin、どういうわけか、ログインできないという問題があります。いや、ログインできるのですが、ちょっとコツがいるのです。また、サーバによっては、設定を変更しなければならない場合もあり、原因と対処方法がよく分からないという、何とも微妙な状況になっています。ちょっと検索するだけで、同じような相談が多数見つかり、これだけ問題になっているなら、根本的に解決してくれよ…と思います。まあ、本当に原因が分からないのかもしれません。

おそらく、最も参考になるのがXREAのphpMyAdminのログイン問題(「ブログだった」より)です。しかし、わたしはこれを試しても効果がありませんでした。

それでは何をしたかというと、まずはログイン画面を出して、ユーザー名とMySQLのパスワードを入力、そしてEnter。パスワードが違います、というようなエラーメッセージが出るのですが、ここでおもむろにCtrl+F5を押してページをリロードします。もしかするとF5でもいいのかもしれません。すると、どういうわけか、PhpMyAdminの管理画面にアクセスできるようになります。ちゃんとテーブルを編集できたりするので、正しくログインできているようです。

なぜかは分かりませんが、なんにせよ、使えているので、いいものとします。

Windowsで快適な日本語Emacs

Emacsの日本語環境としては、Meadowという派生アプリケーションが有名です。しかし、Emacs 22までで止まっており、Emacs 23には追随していないとのこと。どうせ使うなら最新のバージョンを使いたい!(とくに新機能を使うというわけでもないのだが…) ということで、Meadowは敬遠していたのですが、そうすると、日本語のインライン変換ができないなど、Emacs 23の不便なところを受け入れなければならなくなります。さらに、最近リリースされたEmacs 23.2を使ってみたら、日本語の入力ボックスすら表示されなくなっているではありませんか! さすがにこれは使い物になりません。

ということで、ちょっと検索してみたら、NT Emacsというものが存在するようです。名前は若干違いますが、何ということはない、単にEmacsにパッチを当ててビルドしたものだということ。これならば、最新のEmacsに追随しつつ、Windowsに特化した機能を得られるのでしょう。そこまでは謳っていないような気もしますが、そんなイメージです。ええ、勝手に期待しています。

こちらのページにて、NT Emacsのインストール方法が紹介されています。

これからインストールに取りかかってみる予定。

紹介されていた方法では、Emacsにパッチを当ててビルドするという方法です。やれやれ、MSYSやらMinGWをインストールしなければならないのか、こりゃ大変だ、と思っていたのですが、パッチを公開しているgnupackを見てみると、ビルド済のNT Emacsが公開されているではありませんか。もしかして、これを使えばいいのではないか?

パッケージをダウンロードして使ってみると、何のトラブルもなく、起動してくれました。しかも、ちゃんとインラインで日本語入力ができます。

なんということでしょう、これにて一件落着です(笑)。

というわけで、gnupackが公開しているNT Emacsを使えば、Windowsで快適な日本語Emacs環境が得られます(少なくともわたしは快適だと思っている)。何というか、自分が考えつくことは、たいてい、すでに誰かが行っているという経験則を実証してしまったような気もしますね。まあ、終わりよければ、それでよし。

Windowでemacsみたいなエディタ

いつの間にか、emacsキーバインドが体に染みついてしまいました。もはや、標準的なWindowsのエディタを使うことはできません。カーソルを移動させようと思うとファイルを開いてしまったり、印刷を始めてしまったりしてしまうのです。

そんなわけで、ふと思い出したように、いろいろなエディタを探す旅に出てしまうことがあります。Windows上で、自分の要望を適度に満たしてくれるエディタはないものか、開発環境はないものか。キーバインドはemacsに準じたもので、しかしWindowsネイティブなプログラムであって動作は軽快、設定も分かりやすくグラフィカルであってほしい。内部はRubyもしくはJavaScriptが組み込まれていて、簡単にスクリプトを利用することができる。そんな、使いやすいエディタはないものか。

そこまで考えているなら、自分で作れって話ですが。

まあ、それはそれとして。既存のものを頑張って作る必要はありませんから、まずはリサーチすることが肝要なわけです。

かつて使っていたのはxyzzy。emacsに準じた操作方法、Lispインタプリタ内蔵、動作も軽快と、希望を満たしてくれるソフトウェアでした。しかし、ある時期を境に、更新が止まってしまいます。現在ではソースも公開されており、これを改変することによって自分の希望を満たすようにできるのかもしれませんが、うーむ。現状でも十分な性能を持っているので、とくに更新されなくても構わないように思えますが、いまは使っていません。また使おうかな…。

次に見つけたのは、エディタではありませんが、xkeymacs。Windowsのフックを使って、あらゆるアプリケーションをemacsバインドにしてしまおうという、ちょっと野心的なソフトウェアです。確かに、このアイディアは素晴らしいところがあります。しかし、もともとemacs的な機能を持っていないソフトウェアについては、無理があります。そのため、こればかりに頼るというわけにもいきません。たとえば、Ctrl+X Ctrl+Fは、メニューから「ファイルを開く」という項目を探して、それを実行しているように見えます。そのため、メニューの記述が一般的なアプリケーションと異なっている場合などは、この機能が働かないということになります。

しかし、ちゃんと適合するソフトウェアであれば、emacsっぽく使うことができるようになります。Peggy Padは、そのような要件を満たすエディタのひとつでした。スクリプトなどの機能はありませんが、軽快で、テキスト編集には十分な機能を持っているソフトウェアです。企業が作っているということで、それなりに(いろいろな)信頼が置けそうだというところもポイントです。まあ、そんなものは主観にすぎず、本当に信頼できるかどうかは分からないのですが。とりあえず、けっこうな期間使いましたが、信頼が裏切られたようなことはありませんでした。

Meryというソフトウェアもあります。これはスクリプトを使うことができたり、プラグインを使うことができたり、拡張性に優れています。エディタとしての機能は、標準的。ちなみに、スクリプトはWindows Scripting Hostをサポートしているようで、JScriptとVBScriptがサポートされているとのこと。しかし、Delphiで作られているためか、ちょっとxkeymacsとの相性はよくありません。

いろいろと巡ったところで、行き着いたところは、emacsだったりします。最近のビルドはWindowsでもそのまま動くようになっており(バイナリ配布されているものを使った場合)、ある程度はGUIを使って操作することができます。しかし、Windows APIを直接に使うようなものではないようで(何かのツールキットを使っている様子)、GUIまわりにちょっと不安があります。しかし、期待しているすべての機能を満たしており(そりゃemacsなんだから当然だ)、機能的には満足です。Emacs Lispがよく分からないので、ちゃっちゃっと設定を書いたりすることができないというのが難点ですけれども。

なんだか、いろいろ探していたら、最初にいた位置に戻ってきたという感じです。しかし、最近のemacsはWindowsでも使えるように対応が進んでおり、また、国際化も進んでいて、UTF-8が普及したからか、日本語なども問題なく扱えるようになっています(ただ日本語入力するときはインラインに書き込めない。これは何とかしてほしい。自分でコントリビュートすればいいのだろうが)。

JavaでSQLite

あえて説明するまでもありませんが、SQLiteは軽量で扱いやすいリレーショナルデータベースのエンジンです。これはC言語で使うために作られたライブラリですが、いろいろな人たちの努力により、Javaでも動作するようになっています。いくつか使ってみたところ、どういう場合に向いているのかが何となく分かりました。誰かの役に立つかもしれないので、ここにメモしておきます。

まずはSQLJetから。すべてJavaで書かれたSQLiteの実装で、データファイルにおいて完全な互換があります。SQLiteはC言語用のライブラリなので、これをJavaから使うためにはJNIを使ったラッパーを作らなければならないのですが、その必要がまったくなくなるという利点があります。JARファイルをクラスパスに加えるだけで使えるようになります。

しかし、あまりドキュメントが充実しておらず、どのようにプログラムを組めばよいのか、調べるのが大変という欠点があります。また、SQLをサポートしているわけではなく、SQLJetが提供しているAPIを使わなければなりません。そのため、データベースの実装について抽象化したようなプログラムを書くことが難しくなります(不可能ではないと思いますが…)。

逆に言えば、SQLを使うことなく、Javaのオブジェクトにアクセスすることでデータベースを操作することができるのですから、SQLに詳しくなくてもデータベースを扱うことができるということになり、ひとつの利点といえるのかもしれません。

次はSQLite JDBC Driverです。これは名前の通りJDBCドライバになっており、SQLiteのラッパーとして動作します。JARファイルの内部にコンパイルされた各環境用のライブラリが同梱されており、動的にロードするという仕組みになっているそうです。ですので、C言語で作成したアプリケーションにおいてSQLiteを使うのと変わりません。

このドライバ自体のドキュメントは少ないのですが、データベースの操作はJDBCのインターフェイスを使って行うため、JDBCに関する知識があれば扱えるということになり、それほどの欠点ではありません。また、SQLを発行することでデータベースの操作を行うため、操作の抽象化を行うことが比較的容易になります。もっとも、SQLが分からなければ使いこなせない、ということも意味するのですが。

残念ながら、ドライバの実装は最新のJDBCに対応していないようで、Java 1.6で追加されたメソッドを使用すると例外が発生してしまいます。この点は欠点になると思いますが、ほかのメソッドによって代用することができたり、そもそも必要のないメソッドもありますので、致命的なものではありません。

使ってみた所感は以上です。

ごく簡単に使いたいというのであれば、SQLJetを。抽象化なども交えて本格的に使いたい、最新のSQLiteを使いたいというのであれば、SQLite JDBC Driverを使うのがよいと思います。