Emacsの日本語環境としては、Meadowという派生アプリケーションが有名です。しかし、Emacs 22までで止まっており、Emacs 23には追随していないとのこと。どうせ使うなら最新のバージョンを使いたい!(とくに新機能を使うというわけでもないのだが…) ということで、Meadowは敬遠していたのですが、そうすると、日本語のインライン変換ができないなど、Emacs 23の不便なところを受け入れなければならなくなります。さらに、最近リリースされたEmacs 23.2を使ってみたら、日本語の入力ボックスすら表示されなくなっているではありませんか! さすがにこれは使い物になりません。
ということで、ちょっと検索してみたら、NT Emacsというものが存在するようです。名前は若干違いますが、何ということはない、単にEmacsにパッチを当ててビルドしたものだということ。これならば、最新のEmacsに追随しつつ、Windowsに特化した機能を得られるのでしょう。そこまでは謳っていないような気もしますが、そんなイメージです。ええ、勝手に期待しています。
こちらのページにて、NT Emacsのインストール方法が紹介されています。
これからインストールに取りかかってみる予定。
紹介されていた方法では、Emacsにパッチを当ててビルドするという方法です。やれやれ、MSYSやらMinGWをインストールしなければならないのか、こりゃ大変だ、と思っていたのですが、パッチを公開しているgnupackを見てみると、ビルド済のNT Emacsが公開されているではありませんか。もしかして、これを使えばいいのではないか?
パッケージをダウンロードして使ってみると、何のトラブルもなく、起動してくれました。しかも、ちゃんとインラインで日本語入力ができます。
なんということでしょう、これにて一件落着です(笑)。
というわけで、gnupackが公開しているNT Emacsを使えば、Windowsで快適な日本語Emacs環境が得られます(少なくともわたしは快適だと思っている)。何というか、自分が考えつくことは、たいてい、すでに誰かが行っているという経験則を実証してしまったような気もしますね。まあ、終わりよければ、それでよし。