GoogleアプリケーションとRAMディスク

Google ChromeやGoogle Earthのインストーラを起動しても、何も起こらず、インストールできないという問題が生じました。

しばらく原因が分からなかったのですが、こちらのページによれば、一時ディレクトリをRAMディスク上に設定している場合(さらに一般的にはCドライブ以外に設定している場合)に生じる問題であるようです。セキュリティ上の問題なのか、なんなのか、よく分かりませんが、一時ディレクトリ(環境変数TMP)の指し示す位置をCドライブ上(デフォルトの値が望ましい)にすることで解決することができます。

こんなケースがあるとは思いもよりませんでした。

なお、Google Chromeのヘルプページにもインストールができない場合の項目が存在するのですけれども、まさか「RAMディスクに割り当てている場合には一時ディレクトリを利用できない」とは考えないので、あまり解決になっていないような気もしますね。

NVIDIAのOptimusとPlayOnline Viewer

ThinkPad X60の熱問題に耐えられなくなり、ThinkPad T420を購入しました。届いたのでFF11をインストールしたのですが、PlayOnline Viewerが起動しない(原因不明のエラーにより「動作を停止しました」状態になる)という不具合に遭いました。まだ根本的には解決していないのですが、対症療法的なものを見つけたので、ここにメモしておきます。

こちらの記事によれば、PlayOnline Viewerが起動しないのはNVIDIAのOptimusに問題があるとのことです(ThinkPad T420固有の問題というわけではないらしい)。何が原因なのかわかりませんが、PlayOnline Viewerを起動するとNVIDIAのドライバ(nvumdshim.dll)でエラーが生じて、そのままハングアップしてしまうようです。このハングアップが厄介で、これまた理由は分からないのですが、シェルを巻き添えにしてしまいます。タスクマネージャすら応答しなくなりプロセスの終了もさせられなくなるので、Ctrl+Alt+Deleteでログオフを選ぶしかありません。

対症療法的な対策として、C:\Windows\SysWOW64\nvumdshim.dllを一時的にリネームするなどして除いておくというものがあります。前記DLLが存在しない状態ならばPlayOnline Viewerを起動することができるようになります(これまたこれまた理由が分かりません)。ただし、そのままではFF11が起動しなくなるので、PlayOnline Viewerが起動した後は元の状態に戻しておかなければなりません。

また、nvumdshim.dllを置き換えるという手段があります。古いドライバのDLLに置き換えることで、不具合を避けることができるとのことです。置き換えると、確かに、PlayOnline Viewerがエラーで停止することはなくなります。ただし、他に影響が生じない保証はありませんし、リンク先のファイル自体が安全である保証もありません(いちおうAvira Antivirusでスキャンしましたが何も検出されませんでした)。くれぐれも自己責任で試してみてください。また、既存のファイルはリネームするなどして保存しておくようにしましょう。何らかの問題が生じても、ファイルを元に戻せば復旧できるものと思われます。こちらの手段をとる場合、次のようなスクリプトを使う必要はありません。

ファイルを置き換えた場合、他のDirectX使用アプリケーションが正常に動作しなくなるおそれがあります。実際、Google EarthのDirectXモードは起動しませんでした(OpenGLモードならば起動できます)。

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Radio SureとEclipseを使うときの注意事項

Radio Sureという、インターネットラジオプレイヤーがあります。有料版もありますが、無料版でも十分に常用できる、完成度の高いソフトウェアです。海外の局しか登録されていませんが、洋楽をメインに聴いているのであれば、むしろその方が望ましいでしょう。iTunesにもインターネットラジオ機能が搭載されていますけれど、Radio Sureの方が軽く、また、録音機能も備えているので高機能だと思います。

このソフトウェア、Eclipseと同時に使うと、ちょっとした不具合を引き起こします。それは、Eclipseで名前変更(リファクタリング)をキーボードから実行することができなくなってしまうというものです。メニューから選べば、問題なく実行することができます。

ある日突然、キーボードから名前変更のリファクタリングができなくなってしまったので、どこかで何か起こっているのかなあ、と思っていたところ、Radio Sureで記憶にない録音データが作られていたので、原因が分かりました。

Radio Sureの設定に、「Hotkeys」という項目があります。この項目に、「グローバルホットキーを有効」というオプションがあります。これをチェックした状態にしておくと、Radio Sureがアクティブになっていない場合でも、録音などの操作ができるようになります。そして、ほかのアプリケーションのキー入力をフックして奪い取ってしまうようで、ほかのアプリケーションではそれらのキーが使えないことになってしまいます。

Eclipseで名前変更のリファクタリングに割り当てられているのは、Shift + Alt + R。そして、Radio Sureで録音に割り当てられているのもShift + Alt + R。ということで、このチェックを外せば衝突が回避されます。

アプリケーションを越えてのキーフックは危険ですね。

Firefoxが大量にメモリを使用する現象への対策(続報)

以前の記事の続報です。

おそらく、「It’s All Text!」というアドオンがメモリリークを起こしています。ただ、何が原因なのかは、まったく分かりません(ソースを見ることはできるので自分で突き止めることも不可能ではありませんが…)。このアドオンを有効にした場合、有効にしていない場合よりもメモリ使用量は増加しますし、タブを閉じて減少すべき場合にも減少しないという現象を確認しています。

ただ、他にもメモリリークを起こしているアドオンはたくさん存在するでしょうし(上記アドオンしか調べていません)、日頃見ているサイトによってもメモリ使用量は変わるものと思われます(特定の場合しかメモリリークを起こさない可能性もある)。

そのため、「このアドオンを切ればメモリリークが一般的に解消される」という結論を導くことはできません。しかし、不要なアドオンをオフにすることで、メモリ使用量を軽減することができ、安定的に運用することができるということは言えると思います。

EclipseでSubversion(リポジトリー作成編)

Subversiveのチーム・プロバイダーとコネクターをインストールすると、Subversionを使ったバージョン管理をEclipse上で行うことができるようになります。

すでにSubversionを使ったプロジェクトを進めている場合は、「ファイル」→「インポート」から「SVN」→「SVNからプロジェクト」を選ぶことで、ソースコードなどをローカルにダウンロードできます。

これから新しくプロジェクトを作る場合は、「ウィンドウ」→「ビューの表示」→「その他」から「SVN」→「SVN リポジトリー・ブラウザー」を選びます。すると、同名のビューが開かれるので、リスト上で右クリックをしてメニューを表示し、「新規」→「リポジトリー」を選びます。小さなダイアログが表示されるので、テキストボックスにリポジトリーを作成する場所を入力します(「参照」でディレクトリツリーから選べます)。ここで指定した場所に、Subversionのリポジトリが作成されます。なお、リポジトリーとは、ソースコードなどプロジェクトの情報を蓄積する場所で、Subversionを使ううえで必須のものです。

リポジトリーの用意ができたら、パッケージ・エクスプローラーなどで、バージョン管理したいプロジェクトを選んで右クリックし、「チーム」→「プロジェクトの共用」を選びます。方式を選ぶダイアログが表示されるので、「SVN」を選んで進めます。使用するリポジトリーには、先ほど作成した、ローカルのリポジトリーを指定します。

EclipseでSubversion(インストール編)

唐突ですが、EclipseでSubversionを使うための方法について書いていきたいと思います。

なぜSubversionか。

なんででしょうね。

すみません、よく知らないんです。なにやら、このごろ流行っているらしいということくらいしか。このごろ? だいぶ前からありますね。CVSよりも優れたバージョン管理システムという話を聞いており、最近はSubversionが使われることも多いらしいということで、使ってみようと思いました。

EclipseでSubversionを使うためには、いくつかのプラグインを導入する必要があります。プラグインそのものにもいくつかの種類があるようですけれども、EclipseプロジェクトのひとつになっているSubversiveを導入することにします。なお、使うEclipseは3.6(コードネームHelios)です。また、MergeDocにより日本語化がなされていることを前提とします。

ホームページのDownloadsにはHelios用のリリース版が用意されているので、これを使います。zipをダウンロードするのもよいですが、アップデートサイトを利用した方が簡単でしょう。プラグインを配布しているサイトはEclipseに組み込まれているので、特別な追加処理は必要ありません。「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」でインストールというダイアログを開き、「作業対象」の横にあるコンボボックスで「Helios – http://download.eclipse.org/releases/helios」を選びます。すると、下のリストにプラグインのカテゴリが表示されるので、「コラボレーション」を開き、「Subversion SVN チーム・プロバイダー(インキュベーション)」の横をチェックします。あとは、そのまま決定をしてインストールしていけば完了です。

次に、SVNコネクタが必要となります。Subversiveのドキュメントによると、チーム・プロバイダーのプラグインをインストールしてEclipseを再起動するとSubversiveコネクタを導入するためのダイアログが表示されるとのことです。しかし、わたしの環境では表示されなかったので、自前でインストールすることにしました。

Polarionというサイトに書かれているとおり、「http://community.polarion.com/projects/subversive/download/eclipse/2.0/helios-site/」を更新サイトのリポジトリーに追加して(「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」→「追加」)(リポジトリーの名前は適当、たとえばSubversive SVN Connectors)、「Subversion SVNコネクター」の下にある「Subversion SVNコネクター」と「SVNKit 1.3.5 実装」にチェックをして、インストールします。ほかにJavaHLというものもありますが、実装方法の違いにすぎないので、SVNKitと好きな方を選んで構いません。ちなみに、SVNKitはPure JavaなSubversionの実装です。

チーム・プロバイダーとコネクターをインストールすれば、EclipseでSVNが使えるようになります。具体的な使い方については、次回ということで。

Firefoxが大量にメモリを使用する現象への対策

しばらく前まで、Firefoxが異様にメモリを消費して困っていました(約600MB)。そのおかげで頻繁にスワップが発生し、Firefox自体はもちろんのこと、システム全体のパフォーマンスも低下してしまっていました。

どこに原因があるのかハッキリとは分からなかったのですが、最近、あまり使っていないアドオンを無効化することで劇的な改善がみられました。おそらく、停止したアドオンがメモリを浪費する原因になっていたものと思われます。

停止前は増えるばかりだったメモリ使用量が、停止後は増減を繰り返して一定の値を保つようになっています。アドオンにメモリリークがあって、確保したオブジェクトを解放していないのだと考えられます。

どのアドオンが原因かは確認していないのですが、確認が取れ次第、続報として書き込みたいと思います。

どうもFirefoxの動作が重いなと感じている方は、使っていないアドオンをいったん無効化してみることをオススメします。メモリ使用量はタスクマネージャを使うことで確認することができます(firefox.exeのプロセスのワーキングメモリ量をみればよい)。

INSPIRON zeno HD + HDMI + FullHDのワナ

相方が「PS2からPCに乗り換える!」というので、DellのINSPIRON zino HDを購入。標準的なパッケージを選択し、すでにHDMI接続可能なフルHDの液晶モニタを持っていたので本体のみの購入。

このINSPIRON zino HD、きわめてコンパクトなボディでありながら、パワフルなプロセッサと、RADEON HD 4200というそれなりなグラフィック性能を持っており、「ちょっとした」用途のPCとしては魅力的な製品です。

製品が届くということで、設定「させられて」いるのですが、起動すると画面の周囲に不審な黒枠が。なんとなく、画面全体がダウンスケーリングされているような感じです。何かおかしい、ドライバの問題かと思ったのですが、こちらのブログに原因が書かれていました。どうやら、Catalystの設定(ひいてはグラフィックボードの設定)に問題があるようです。なぜに、1:1スケーリングを標準としないのか…。

ドライバを新しいものにすればよいかと思って、ATI(いまはAMD)のページから最新のドライバをダウンロードしてインストールしたのですが、こんどは「項目が消えていて設定できない」という事態に陥り、アンインストールして付属のドライバに戻しました。

教訓! RADEONに関しては、そうそうドライバをアップデートする必要はありません。むしろ事態を悪化させる可能性があります。

MediaCoder

MediaCoder – more than a universal audio/video transcoder – MediaCoder official website:
http://www.mediacoderhq.com/

現在、動画や音声には多種多様なフォーマットが使用されています。なんでこんなにたくさん使われているのか、統一してくれないものかと思うのですが、以前から使われているフォーマットであったり、効率などを改善したフォーマットであったり、それぞれに存在する理由があるので仕方ありません。

しかし、たとえば携帯端末はこれらのうち特定のフォーマットにしか対応していない場合もあり、あるフォーマットから別のフォーマットに変換したい場合があります。そんなときに活躍するのが、上記の「MediaCoder」です。

動画と音声の代表的なフォーマットを網羅しており、相互に変換することができます。内部的には、オープンソースなどの自由に利用できるライブラリを多数搭載し、それらを組み合わせることで処理を実現しているようです。

細かい設定ができるので、使いこなすまで大変かもしれません。しかし、機能がとにかく豊富ですので、ほとんどのニーズを満たすことができると思います。

KeePass

KeePass Password Safe:

http://keepass.info

今回紹介する「KeePass」は、パスワードを管理するためのソフトウェアです。インターネット上の会員制サイトや、電子メールのアカウントなど、個人が管理しなければならないユーザー名とパスワードは増加の一方です。そのため、同じパスワードを使いたくなるのですが、そうすると、ひとつのパスワードが突破されてしまうと全てのアカウントについてパスワードが突破されることになってしまいます。かといって、それぞれのアカウントに異なるパスワードを設定すると、忘れてしまってログインできなくなることもあります。そこで、これらの情報を安全に管理するためのソフトウェアというものにニーズが生じるわけです。

オープンソースで開発されているため、パスワードなど盗み取るコードが混入していないことを自分で確認できる(もちろん前提知識は必要ですが…)という点が一番の特徴です(だと思っています)。

使い勝手もよく、ひとつの項目に追加的な情報を多数書き込めたり、全体検索機能、メモリ内暗号化によるセキュリティの強化など、さまざまな機能を備えています。また、Firefoxのアドオン「KeeFox」を使うことで、Firefoxとの連携をすることもできます。