Radio SureとEclipseを使うときの注意事項

Radio Sureという、インターネットラジオプレイヤーがあります。有料版もありますが、無料版でも十分に常用できる、完成度の高いソフトウェアです。海外の局しか登録されていませんが、洋楽をメインに聴いているのであれば、むしろその方が望ましいでしょう。iTunesにもインターネットラジオ機能が搭載されていますけれど、Radio Sureの方が軽く、また、録音機能も備えているので高機能だと思います。

このソフトウェア、Eclipseと同時に使うと、ちょっとした不具合を引き起こします。それは、Eclipseで名前変更(リファクタリング)をキーボードから実行することができなくなってしまうというものです。メニューから選べば、問題なく実行することができます。

ある日突然、キーボードから名前変更のリファクタリングができなくなってしまったので、どこかで何か起こっているのかなあ、と思っていたところ、Radio Sureで記憶にない録音データが作られていたので、原因が分かりました。

Radio Sureの設定に、「Hotkeys」という項目があります。この項目に、「グローバルホットキーを有効」というオプションがあります。これをチェックした状態にしておくと、Radio Sureがアクティブになっていない場合でも、録音などの操作ができるようになります。そして、ほかのアプリケーションのキー入力をフックして奪い取ってしまうようで、ほかのアプリケーションではそれらのキーが使えないことになってしまいます。

Eclipseで名前変更のリファクタリングに割り当てられているのは、Shift + Alt + R。そして、Radio Sureで録音に割り当てられているのもShift + Alt + R。ということで、このチェックを外せば衝突が回避されます。

アプリケーションを越えてのキーフックは危険ですね。

EclipseでSubversion(リポジトリー作成編)

Subversiveのチーム・プロバイダーとコネクターをインストールすると、Subversionを使ったバージョン管理をEclipse上で行うことができるようになります。

すでにSubversionを使ったプロジェクトを進めている場合は、「ファイル」→「インポート」から「SVN」→「SVNからプロジェクト」を選ぶことで、ソースコードなどをローカルにダウンロードできます。

これから新しくプロジェクトを作る場合は、「ウィンドウ」→「ビューの表示」→「その他」から「SVN」→「SVN リポジトリー・ブラウザー」を選びます。すると、同名のビューが開かれるので、リスト上で右クリックをしてメニューを表示し、「新規」→「リポジトリー」を選びます。小さなダイアログが表示されるので、テキストボックスにリポジトリーを作成する場所を入力します(「参照」でディレクトリツリーから選べます)。ここで指定した場所に、Subversionのリポジトリが作成されます。なお、リポジトリーとは、ソースコードなどプロジェクトの情報を蓄積する場所で、Subversionを使ううえで必須のものです。

リポジトリーの用意ができたら、パッケージ・エクスプローラーなどで、バージョン管理したいプロジェクトを選んで右クリックし、「チーム」→「プロジェクトの共用」を選びます。方式を選ぶダイアログが表示されるので、「SVN」を選んで進めます。使用するリポジトリーには、先ほど作成した、ローカルのリポジトリーを指定します。

EclipseでSubversion(インストール編)

唐突ですが、EclipseでSubversionを使うための方法について書いていきたいと思います。

なぜSubversionか。

なんででしょうね。

すみません、よく知らないんです。なにやら、このごろ流行っているらしいということくらいしか。このごろ? だいぶ前からありますね。CVSよりも優れたバージョン管理システムという話を聞いており、最近はSubversionが使われることも多いらしいということで、使ってみようと思いました。

EclipseでSubversionを使うためには、いくつかのプラグインを導入する必要があります。プラグインそのものにもいくつかの種類があるようですけれども、EclipseプロジェクトのひとつになっているSubversiveを導入することにします。なお、使うEclipseは3.6(コードネームHelios)です。また、MergeDocにより日本語化がなされていることを前提とします。

ホームページのDownloadsにはHelios用のリリース版が用意されているので、これを使います。zipをダウンロードするのもよいですが、アップデートサイトを利用した方が簡単でしょう。プラグインを配布しているサイトはEclipseに組み込まれているので、特別な追加処理は必要ありません。「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」でインストールというダイアログを開き、「作業対象」の横にあるコンボボックスで「Helios – http://download.eclipse.org/releases/helios」を選びます。すると、下のリストにプラグインのカテゴリが表示されるので、「コラボレーション」を開き、「Subversion SVN チーム・プロバイダー(インキュベーション)」の横をチェックします。あとは、そのまま決定をしてインストールしていけば完了です。

次に、SVNコネクタが必要となります。Subversiveのドキュメントによると、チーム・プロバイダーのプラグインをインストールしてEclipseを再起動するとSubversiveコネクタを導入するためのダイアログが表示されるとのことです。しかし、わたしの環境では表示されなかったので、自前でインストールすることにしました。

Polarionというサイトに書かれているとおり、「http://community.polarion.com/projects/subversive/download/eclipse/2.0/helios-site/」を更新サイトのリポジトリーに追加して(「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」→「追加」)(リポジトリーの名前は適当、たとえばSubversive SVN Connectors)、「Subversion SVNコネクター」の下にある「Subversion SVNコネクター」と「SVNKit 1.3.5 実装」にチェックをして、インストールします。ほかにJavaHLというものもありますが、実装方法の違いにすぎないので、SVNKitと好きな方を選んで構いません。ちなみに、SVNKitはPure JavaなSubversionの実装です。

チーム・プロバイダーとコネクターをインストールすれば、EclipseでSVNが使えるようになります。具体的な使い方については、次回ということで。