Red Dead Redemption – 本編クリア!

メインミッションすべてを達成し、スタッフロールまでたどり着きました。けっこう長かった!

マーストンは念願の農場を手に入れ、妻アビゲイル、息子ジャック、謎の「おじさん」(作中で「Uncle」としか呼ばれないため名前不明…スタッフロールでも「Uncle」でしたw)と、四人で牛や馬を飼う生活が始まります。牛を仕入れたり、作物を届けるなどで、マクファーレン牧場がらみのイベントがあり、ボニーと再開することもできました。

これまでの銃撃戦しかなかったミッションとは異なり、牛を追い立てたり、息子と狩りに行ったりなど、牧場での日常が繰り広げられ、なんとも落ち着いた感じです。マーストンが意外と良い父親で驚きました。ジャックはダメ息子ですけどね…。ややツンデレ系。

しかし、最後のミッションで急転直下、とんでもない展開に…。これはちょっと内容を書くことができません。気になる方は、ぜひ自分の目で確かめてください。最後の最後は、ちょっとした演出の後、スタッフロールとなります。この流れが実に素晴らしい。このような終わり方に納得しない方もいるのでしょうけれど、これこそ西部劇の世界なのでしょう。個人的には、満点近いストーリーだと思います。グランド・オート・セフトのように自由度の高い(どっちも同じメーカーですが)、箱庭的なところだけが売りのゲームだと思っていましたけれど、良い意味で裏切られました。

とりあえずクリアしたので、総評を。

このRed Dead Redemptionは、これまで自分が遊んだゲームの中で一、二を争う最高のゲームです。血生臭いゲームでも大丈夫、西部劇のような乾いた雰囲気が好きという人ならば、全力でオススメします。人を銃で撃ったり、血が飛び散ったり、西部劇は苦手、という人には、ちょっと勧められません。というか、無理だと思いますw バグがあるとか言われており、確かに存在するのですが、それほど気になるものではありません。また、日本語版では一部修正されているとの話です。PS3版はXbox360版に比べて極端に劣化している、という話もありますが(そしてそれは真実のようですが)、PS3版では遊べないというワケではありません。きれいな画質で遊びたければ、Xbox360版を買った方がいいでしょう。

シナリオは、水戸黄門的な、勧善懲悪モノではありません。哀愁の漂う、ほろ苦いストーリーが好きな方向けだと思います。また、登場人物のバックグラウンドや心情を推し量る必要があるので、それなりに「難しい」ストーリーだと思います。伏線が張り巡らされて云々、というストーリーではありません。これを物足りないとみるか、趣深いとみるかは、個人の趣味によるでしょう。わたしは、登場人物にドップリと感情移入することができました。字幕の和訳が優秀だというところもあるのかもしれません。ところで、寄り道的なサブミッションは、どれもやりすぎ感があります。丸く収まった話が一個もないというのはひどすぎるw

ゲームシステムについては、ガンシューティングが苦手な人には取っつきにくく感じるかもしれません。しかし、銃を構えれば最も近い敵に自動的に照準を合わせてくれるので(さすがに狙うのは胴体ですが)、ビギナーでも比較的簡単にゲームを楽しめると思います。また、難易度もそれほど高くなく、敵が圧倒的な兵器で攻めてきたりとか、とんでもない兵力で攻めてきたりとか、そういうことはありません。やられても、ミッション中であれば、何度でもチェックポイントからやり直せます。使ったことはありませんが、何度もリトライしていると、「このチェックポイントをスキップする」という選択肢すら出ますw オート照準はオフにすることもできるので、初級者から上級者まで広く遊べる内容になっていると思います。ただ、ガンシューティングがメインの作品ではないので、そのようなゲーム部分だけに期待すべきではないでしょう。そういう方々は、KillzoneやHaloなどで遊べばいいと思います。そもそも、西部劇の時代に登場する銃器の性能などたかがしれているので、正確なエイミングやアクションを求めること自体ナンセンスだと思います。これくらいのゲーム性である方が、世界観にマッチしているように感じました。

グラフィックは文句なしです。西部の荒野、西部の町並みを完璧に再現しています。見た目だけでなく、動きも完璧です。また、気候やエフェクトなど、周囲の「雰囲気」も素晴らしい出来です。いったいどれだけの作り込みをしたのか、想像できません。街中も、どこかの白い騎士が動き回るゲームがやっているような平面にテクスチャを貼っただけのものではなく、ひとつひとつの小物に至るまで丁寧に独立して描かれています。これはもう見事としか言いようがありません。

ミュージックは、ほとんど無いに等しいと言っていいでしょう。しかし、西部劇には、こういう音楽が合うものです。世界観を妨げない、程よいBGMだと思います。一方で、効果音は多彩です。人の声、動物の鳴き声、銃声、馬の足音、すべてが丁寧に作り込まれています。いったいどうやって管理しているんだろうと不思議です。ところで、スタッフロールでも曲が流れるのですが、スタッフ数が多すぎて、曲が間に合いませんw これだけ長いスタッフロールも初めてだ…。

もう一度書きますが、これは本当に素晴らしいゲームです。いくつか欠点もありますが、それを差し引いても、十分に素晴らしいと思います。

あと、これも上述の通りですが、Red Dead Redemptionは、箱庭で生活することを楽しむゲームではなく、ストーリーを楽しむゲームだと思います。これを間違えると、期待外れに感じるかもしれません。そのような目標があれば、もうちょっと違ったゲームになっていたと思います。おそらく、このゲームは多彩な人物が織りなすストーリーを楽しむためのものであって、箱庭を自由に駆け回ることができるのは副産物にすぎないのでしょう。

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