司法修習生のひとりごと – 検察の導入教育

検察修習は、まず導入教育から始まります。大学の講義のように、講師(検察官だったり事務官だったり)が修習生を前に事務や、事件を処理する上での考え方などを話してくれます。実体法については大学で教えてくれるのですが、事務などは分からないので、ここで学ぶことになります。 講義によっても異なりますが、長さはだいたい2時間や4時間と、なかなかの長丁場。しかし、講師によって異なるとは思いますが、実例を交えた(守秘義務を負った修習生しか聞けない話!)ものとなるので、飽きずに最後まで講義を受けることができます。

講義とあわせて、演習も行われます。事前に与えられた、事実に基づく資料(当然、持ち出しや複写は厳禁!)を使って設問に答えていきます。今回の修習では、これまでに2回の起案を行いました(最初の1週間で2回も起案させられるとは…)。1回目は勾留請求書、2回目は終局処分です。それぞれ、どのようなことを書けばよいか、直前の講義で教えてくれるます。しかし、それ以上の情報は与えられず、ぶっつけ本番に近い状況で答案を書かされることになります。正直、キツイです。

修習2週目の頭には、全国一斉起案というものが行われます。導入教育で行われる演習では各修習地で独自に作った問題を使って起案演習が行われるのですが、全国一斉起案では、その名の通り、司法研修所が作った共通の問題を使って日本全国の検察庁で起案演習が行われます。驚くべきことに、朝9時から午後5時まで、丸一日を使います。それでも時間が足りないと言われています。何かおかしい。講師の検事からは「東京だけ成績が悪いということの無いように!」と言われました。自信ありません。えっへん。

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