UNIX でよく使われるコマンドを集めたソフトウェア環境の総称です。それじゃよくわからない?(^^;
まず、これを導入することで恩恵を受ける人は UNIX をよく使う、もしくは UNIX 環境がとても好きな Windows ユーザーしかいません。Windows のみを使っている人が Cygwin を導入して幸せになることはないでしょう(笑)。
ですが、「GUI より CUI が良い」「思わず dir ではなく ls と打ってしまう」「copy /? ではなく copy --help と打ってしまう」「Windows 9x なのに telnet ログインできるようにしたい」「日本語より英語の方が読みやすい」「自分は珍しい物好きだ」(笑)……などと思っている、やってしまっている方々は、すぐさま導入しましょう。
Cygwin のページからダウンロードします。
以前は B20 などのバージョンもありましたが、あれらは「Beta 20」という意味で、と〜っても古いバージョンです。バージョンが変わると、ディレクトリ構成やテクノロジが変わってしまう(笑)ので気をつけましょう。最近の 1.1 や 1.3 系列に関しては、ディレクトリ構成の変化はなくなったようです。シンボリックリンクの扱いがいろいろと変わっているようですけど。
まあともかく、setup.exe をダウンロードしてください。
このインストーラを使うと、ネットワークインストールやローカルからのインストールが楽に行えます。最新バージョンの検索なども行えるので、とても便利だと思います。もっとも、わたしはほとんどインストールしたモジュールのアップデートなどしていないのですけど……。
ネットワークインストールをする場合、FTP でインストーラが自動的にパッケージをダウンロードしてくれます。必要なものを GUI で選んで、あとはぼんやりと (アメリカ人風に言えばピザを頬張りながら(笑)) 待っていてください。ローカルからインストールする場合は、予め「ディレクトリ構造も含めて」ダウンロードを行っておく必要があります。ネットワーク環境に不安がある (ファイアウォールを使っているなど) 場合は、こちらでインストールする方がいいでしょう。
ちなみに、インストールログはルートディレクトリ (これは自分で決められる) に setup.log などとして残されます。
ところでインストール時にいろいろ聞かれますけれども、ほとんどはそのままで良いでしょう。わたしはインストールディレクトリだけ変更して、c:\cygwin をルートとしてインストールしています。そのため、mount 情報は / == c:\cygwin です。以前は c:/usr とか c:/bin とか、強引に作ってしまっていたのですけれども、今はだいぶ改善されたということです。
ま、詰まるようなところは無いでしょう。(あったら教えてください)
まず最初は、mount 情報を構築してしまいましょう。
デフォルトだと次のようになっていると思います。(ルートディレクトリを c:\cygwin とする)
c:\cygwin | / |
c:\cygwin\bin | /usr/bin |
c:\cygwin\lib | /usr/lib |
c:\cygwin\home | /home |
これだけでも良いのですけど、わたしはいくつか項目を加えてこんな風にしてます。
ちなみに、mount はデフォルトでユーザーレジストリに情報を書き込むので、毎回ログインするたびに mount しなければならないっていうわけではありません。そんなわけなので、/etc/fstab なんかは存在しません。
c:\cygwin | / |
c:\cygwin\bin | /usr/bin |
c:\cygwin\lib | /usr/lib |
c:\home | /home |
c:\winnt | /winnt |
c:\app | /app |
c:\doc | /doc |
c:\src | /src |
c:\Program Files | /prog |
mount の使い方は、mount --help で(笑)。
それじゃ不親切ですか。mount (Windowsパス) (POSIXパス) です。たとえば、mount 'c:\Program Files' /prog ですね。いちおう、Windows パスはシングルクォーテーションで囲っておいた方が無難でしょう。mount -s ... とすると、システムレジストリに書き込んで、どのユーザーでログインしても同じ mount 情報が使用できるようになります。